NPO(特定非営利活動法人)は利益をあげていいのか?

NPOは非営利といいながら「利益」をあげていいのか、という疑問が寄せられていましたが、あたしは、その法人が目指す用途に使うのは一向に差し支えない、いや収益を上げなければ、よくても現状維持に甘んじるか、それともジリピンで消滅していくかの二つの途しか無いと思っています。

どんな事業でも、維持していくだけでも費用は掛かります。まして更に発展させようというのには、資金が欠かせません。「金無くて なんの己が 桜かな」という句がありますが、全くその通りです。

まして、地域に福祉資源が乏しい処では、既存の設備では需要に追いついていけません。また、その需要たるや、切実なものが大部分です(中には、自分だけ楽が出来れば、という図々しい親・家族・自治体もありますが)。

何とかしなければ.と思っても、先立つものが無ければ、どうしようもありません。「稼ぐに追いつく貧乏あり」で、ピーピーしながらも、需要と要求に応えなければなりません。勿論、おおぞらが全部背負って行くことなど出来ません。地域の各施設・団体などと連携して少しずつでも進んでいきたいものと願っています。

要するに、不当な役員賞与などに使わなければ、どんどん稼いで、利用者へのサービスの向上、働いている人たちのベースアップ、研修会や勉強会などの研鑽、施設や設備の改善、増強などに使うようにすることは、何処からも文句の付けようが無いでしょう。