平成11年に茨城県第1号のNPO法人として立ち上げた”おおぞら”の活動も、開始から17年が経ちました。日頃から多くの市民のみなさまに支えられて、ここまで活動を続けられましたことを心から感謝しています。
最初は「うしくあみ斎場」内の売店・喫茶「あさぎ」として、斎場待合室のセッティングや、飲料の提供、喫茶室の運営などを行いました。当時は障害者が働ける場所はほとんどなかったので、知的な障害を持つ人が接客の訓練を続け、一般就労に結びつけられるようにと、みんなで頑張りました。
現在では「障害を持つ人が、住み慣れた地域で普通に暮らす」ことを目指しての生活の場である、グループホーム4棟とサテライト1室、社会参加の場としての就労支援事業所「きりの木」、さらに指定相談支援事業所「こもれび」も加わり、さまざまな部門が連携して活動することで、障害のある人の生活を総合的に支援する観点で活動を進めることができるようになりました。
平成28年度には、「障害者総合支援法」の見直しが行われることになっていますので、今後の方向性を見据えながら、必要な支援を探っていく予定です。しかし、本人の意思を尊重しながら地域の中で暮らすためには、十分な人材と支援方法の工夫が必要です。今後もおおぞらの目指す支援をご理解いただき、会の活動へのご支援をよろしくお願いいたします。
理事長 秦 靖枝(はた やすえ)